棋士・女流棋士がふりかえる100年

増田 康宏 七段 がふりかえる思い出の一局

増田康宏ー藤井聡太


増田康宏

七段

この対局は相手の藤井さんが29連勝の記録がかかっていたため、大きな注目を集めた将棋でした。朝将棋会館に行くとメディア、ファンの方が多くいたことを覚えています。対局は前半押していましたが、逆転され負けました。相手の藤井さんが記録のプレッシャーがあるなか、常に冷静だったことが非常に記憶に残っています。感想戦も終わり、一緒にいた取材の方と帰ろうと一階の玄関を出たところ、沢山のファンの方が出迎えてくれました。普段は1人ですぐ帰ることが多いので、印象に残る光景でした。負けた将棋でしたが、大勢の人に注目され、自分のなかで一番記憶に残る対局です。