佐々木勇気
八段
※2023年8月31日にご寄稿いただきました。
前期のB1は連敗スタートで、なんとか残留をと思っていた苦しい時期。この千田七段戦に勝てて流れが変わったのだが困難なことがあってもこのときのことを思い出して進んで行けたらと思う。
以下毎日新聞の自戦記に載せた文章。
千田七段とは仲がいいというか将棋の話はよくする。この翌月の順位戦の夜もお互いの将棋を振り返り、そしてまた本局の将棋に戻って課題局面を盤に並べ感想戦をした。
写真にも残っていたが、髪はボサボサ、シャツもよれている。0時近くで疲れはピークだろう。それなのに、不思議と駒に向かう指先とマスク越しの表情は生き生きしていた。