石井健太郎
七段
第29期竜王戦昇級者決定戦6組(2016年6月8日)
師匠には何局も教わりましたが、少年の頃は矢倉の▲46銀+▲37桂戦法が得意戦法で、いつもそればかり指していました。
先生はいつも優しく、定跡通りに真正面から受けてこられる将棋が多かったように思います。筋の良い手を指すと感想戦で褒めて頂けるので、自然と上達していきました。
本局もがっぷり四つの相矢倉。脇システムの序盤から少し工夫して、私が意気揚々と先攻します。
中盤は難しい局面が続きましたが、飛車を取らせて寄せにいく構想が実りました。
最終手の▲25歩がピッタリの一手で、綺麗な投了図も印象に残ります。
私も弟子がいますが、師弟戦の機会は訪れるのでしょうか。