棋士・女流棋士がふりかえる100年

飯塚 祐紀 八段 がふりかえる思い出の一局

飯塚祐紀ー剣持松二


飯塚祐紀

八段

第61期棋聖戦一次予選(1992年4月3日)
棋士になり31年が過ぎました。それぞれの対局に思い入れがあるのですが、この一局ということであればデビュー戦である1992年4月3日の棋聖戦、剣持松二八段(当時)戦を挙げさせていただきます。
奨励会生活を終えたばかりの春は気持ちも軽く、例年よりも満開の桜がきれいに見えたことなどを思い出します。
剣持先生の三間飛車に左美濃で対抗。
緊張しながらも、うまく寄せが決まって初の白星となりました。感想戦の終わり際には剣持先生から励ましのお言葉をいただきました。
大先輩からの「がんばれよ」の一言にプロになった実感がじわじわと湧いたものでした。