棋士・女流棋士がふりかえる100年

金井 恒太 六段 がふりかえる思い出の一局

金井恒太ー児玉孝一


金井恒太

六段

第68期順位戦C級2組(2010年2月2日)
残り2局のうち1勝すれば昇級という状況で迎えた将棋ですが、意表の四間飛車穴熊にうまく対応することができずに苦戦を強いられます。形勢不利を自覚する時間は長く続いたものの、なんとか際どい終盤戦に持ちこんだ結果は千日手。日付がかわってからの指し直しは初めての経験でした。
指し直し局の終盤戦は「昇級」の二文字を意識する形勢でしたが、最後に二択を間違えて午前4時10分に無念の投了となりました。
大先輩に勝負の厳しさを教わった忘れられない一局です。