棋士・女流棋士がふりかえる100年

長岡 裕也 六段 がふりかえる思い出の一局

長岡裕也ー加藤一二三


長岡裕也

六段

第75期順位戦C級2組(2016年7月7日)

将棋の魅力はなんですか?と聞かれると、「世代を超えて真剣勝負ができる」と答えることが多い。小さい頃には、八王子将棋クラブで8歳対88歳(80歳差!)の対局をしたことをよく覚えている。
順位戦で加藤一二三先生と対戦する機会があった。自分が子供のときにトップで活躍されていた大棋士と対局できるのは、嬉しいともに不思議な気持ちになる。加藤先生は引退される前年で、当時76歳。対局のほとんどを正座で通し、6時間の持ち時間を当然のように使い切る姿勢がとても印象に残っている。
日本将棋連盟も創立100周年を迎える。偉大な先輩方が築いてきた将棋界に、自分も少しでも貢献できるよう頑張っていきたい。