棋士・女流棋士がふりかえる100年

羽生 善治 九段 がふりかえる名対局

大山康晴-升田幸三


羽生 善治

九段

将棋界の歴史を語る上で欠かす事が出来ない組み合わせが大山―升田戦だ。公式戦だけでも167局の対戦があり数多くの名勝負を演じてきた。大山先生には非公式戦も含め10局以上は対戦がありその受けの強さと盤の前に座った時の迫力を感じた。升田先生は残念ながら棋譜だけだが「新手一生」の精神で独創的な将棋を指されていた。正に最強の盾と矛の対戦でその内容の充実ぶりは今の時代でも色褪せないと思っている。