棋士・女流棋士がふりかえる100年

桜井 昇 九段 がふりかえる名対局

大山康晴-加藤一二三


桜井 昇

九段

A級順位戦で加藤一二三八段が勝ち上ってきた。
当時20才の挑戦者として人気が上ってきて、世の中の将棋人気は素晴らしい
ものとなってきた。私は三段で加藤さんの強さを思い知らされた。
第1局で、加藤八段が快勝し、名人になれるかと騒がしくなってきた。
大山名人も第1局は、加藤八段の腕試しだったのか?
第2局以後、さすが大山名人、連勝して名人位を守った。
大山名人の全盛期の時代だった。