棋士・女流棋士がふりかえる100年

佐藤 義則 九段 がふりかえる名対局

永瀬拓矢-羽生善治


佐藤 義則

九段

羽生九段がタイトル100まで、後ひとつになってから足踏みしている。
72期王将戦の挑戦者決定リーグ戦で4連勝しており、この永瀬王座との対局に勝てば挑戦は目の前である。
先手の永瀬王座が優勢かと思われた終盤で△2八銀と飛頭に攻めて手を渡す。
うまく詰めろが続けば先手の勝ちだが、▲5一飛成に△3二歩が好手で先手が寄せきれない。混沌とした局面から勝ちを導き出す羽生マジックの復活だ。
この後、豊島戦にも勝利し6連勝で挑戦者になり、藤井・羽生の夢のタイトル戦が実現した。
令和4年10月31日 永瀬―羽生戦から