思い出の棋具
桐の駒箱を開けると、蓋の内側に『佳趣』と書いてある。 私が女流棋士デビューしたときに父方の祖母がお祝いとして新品の駒をプレゼントしてくれた。「おめでとう。」と渡してくれたときに、書道が趣味の祖母に...
思い出の棋具
何度将棋盤に関する思い出を振り返っても、頭に浮かんでくるのは一つだけ。 それは父が鋸で木材を切り、自ら地に立てない将棋盤を、自らの足で地に立てるようにした将棋盤――手作り足付将棋盤のことだ。 私は部屋...
思い出の棋具
私の盤駒 駒は小学3年生のとき、近所に住んでいたおじさん(通称じいじ)に買ってもらいました。私が将棋を覚えて間もないころでした。山峯作・錦旗書の彫駒です。柔らかい書体が気に入っています。高級な盛上...
思い出の棋具
1番長い付き合いの駒は、小学5年生のときから。東京・将棋会館の売店で販売していた、彫り駒です。何種類かあった書体の中から好きなものを選んでと言われたのだけれど、正直、違いがよくわからなかった記憶があ...
思い出の棋具
今から7年前、将棋世界に載っていた児玉龍兒さんの駒の記事を読んで、当時八重洲ブックセンターで開催されていた個展に足を運んでみました。ちょうどその頃、将棋会館で開かれていた子供将棋スクールで初段昇段...
思い出の棋具
棋士になって数ヶ月後に購入した駒です。将棋連盟の販売部での購入ですが、通常とは少し違う経緯でした。当時、連盟販売部の職員の方が私の師匠、松田茂役と縁がありました。弟子の私がプロになったことをうけ、...